2次元と3次元のハザマで。

クラゲのようにたゆたう。

トンチキソング集団がバラードを歌う日。

NEWSさんの新曲『恋を知らない君へ』がラジオで初OA、続けてMVが解禁となった。

1本前の投稿で、MVの監督(ディレクション)について私的推理を繰り広げているが、それに関しては結局情報が出ていないので、『これは、タカヒサマスダの壮大なホラに乗せられたか?』と、早くも自分の推理に自信をなくしている。
(結果がわかったら追記しようと思う。まだ、監督やスタッフと打ち合わせしているシーンが確認できていないので、ワンチャン!とも思っている)


本題だが、新曲の話。

『え?これジャニーズ?これNEWS?これシングル??』


うんうん。
確かに彼らも言っていたね。

「NEWS1番のバラード」

ほんとーに、NEWSさんたちって、自分たちでハードルを高く高く設定して、しかもそれをかるがると跳んでくださる。

正直、私の中のジャニーズソングは90年代が最盛期なので、2000年代に入ってからの全体的な流れは知らない。

『ジャニーズ=ミディアムテンポでポップでさわやかでキャッチー。耳に残るから誰でも知ってるし歌える』

これが私の中のジャニーズソングのイメージ。
(恐ろしいことに、90年代の少年隊、SMAP、KinKi、TOKIO、V6はだいたい歌えるし、その後のグループのシングルもなんとなーく知ってるし、カウコンで歌われることが多い過去の曲もだいたい歌える)

このイメージをひっくり返すのが我らがNEWS。

四人になってからは特に、

『歌いこなせない!』

インパクト強すぎるトンチキソング』

ばかりを発表してきた彼ら。


●『歌いこなせない』問題

①音域が広い
②原キーだと低すぎる。オクターブあげると高音がつらくなる(女性の場合)
③メロディーラインもハモりも素敵すぎてどっち歌ったらいいんだか(より好きな人の声が耳に残りますよね)
④メロディーへの歌詞ののせかた、ラップが難しい(ま、シゲアキさんには『ラップねぇ~難しいけど俺らも練習したし』とか言われてしまうんですけども)
⑤メロディーラインの音のとびっぷり

⇒つまりまあ、『俺達の歌を聞け!』がNEWSさんたちの基本スタンスなのだと理解。


●『インパクト強すぎるトンチキソング』問題

四人で再出発の『チャンカパーナ』をはじめ、その後もポコポンいってみたり、国名をいれこんでみたりとファンやお茶の間の皆さんに衝撃と笑撃を与えてきたNEWSさん。

2015年には、コンスタントなCDリリースにファンを沸かせつつも、『KAGUYA』『チュムチュム』『四銃士』と、「なんなのこの曲!」「あ、でも、だんだんカッコいいしハマってきた」と、中毒性のある曲を続々とリリースしてきたNEWSさん。



そ、の!NEWSさんたちが。

2016年は『ヒカリノシズク』に引き続き『恋を知らない君へ』でも、バラードを発表!

アイドルとしては、続けて似たテイストの曲を発表するというのは、リスクもついて回ると思う。

それをわかった上で『歌で勝負してやる!』という彼らの気概を感じる。

前作『ヒカリノシズク』よりもさらに音の少ないスローバラード。
ひとりひとりの声とストリングスがノスタルジックに響く。

まっすーの甘い声。
テゴニャンの伸びのよい声。
コヤさんの切なさあふれる声。
シゲアキさんの味のある声。
そして、四人のユニゾン

グループ内にテゴマスを擁し、『ハモり』で他のグループとの差別化を図ってきたNEWSさんがあえての『ユニゾン』!
攻めてます。

それにしても、シゲアキさん、声に『色』をつけるのが本当に上手になってきたなぁ、としみじみ。
今回のツアーで披露した、ソロ曲『星の王子さま』で魅せた朗読…本当に熱烈CD化希望なんですよ私は。
元々独特な声をしてるし、魅力的だったのですが。
さらになんというか…歌に『色』をつけられるようになっているなぁ、と。
『感情をのせる』ということに近いけど、それだけではなくて。

青春の爽やかさも甘さも苦さもすべてを思い出させてくれるような。

これは本当に、初回特典の朗読が楽しみですな。

つまり、『早く発売日になぁれ♪』ってことなんです(笑)

(本当はもっと語りたい。服の浜辺とか。爽やかカップルとか。四人になってから、あーゆー直接的にストーリーを思い起こさせるような役者さんの使い方って初めてじゃない?とか。それはまたの機会に)