2次元と3次元のハザマで。

クラゲのようにたゆたう。

姉より現場経験のあるおとーとの話。

さて、2本目にして、おとーとの話である。

私にはふたりおとーとがいるのだが、今回は真ん中のおとーとの話。

突然だが、弟のいるジャニヲタというのはその昔、弟がジャニーズに入ることを夢想したことはないだろうか。

私はある。
というか、結構ながいこと、ジャニーズJr.になり、先輩ジャニーズたちと楽しくお話しする関係になる弟たちを夢見ていたりした。

今ほどネットが発達しておらず、たまに『お姉ちゃんが履歴書事務所におくったから』なんて語るアイドルたちを見ては、どうやったら、送れるんだろー、と、ポケーっと眺めていた。

そんな姉ちゃんがいる弟である。

KinKi Kidsのシングルもアルバムも車の中でガンガンかけてた。
J-FRIENDSは大合唱。
少年倶楽部はおばあちゃんちでご飯食べててもマストです。
あげく、車の中の暇潰しに『Jr.の名前何人いえるかなゲーム』を強要…。

…ジャニーズに抵抗のない男性の出来上がりっ♪


そんな弟も成長し、いっぱしに『彼女』なるものができた。

おとなし目、キレイ目、でも芯はしっかりしてそう、なよいお嬢さん。

が、彼女はジャニオタだったのだっ!

しかも強火の(笑)

たまに帰省すると弟の口から出る言葉に驚かされる今日この頃。

『嵐のワクワク学校いってきたー』
(え。チケットよくとれたな)

『嵐のファン倶楽部入ってるよ』
(あぁ、名義増やすのは必要よねぇ)

『ちなみに、会費は俺が自分で払ってる』
(まじかっ!)

『キスマイのコンサートいってきたー』
(ん?彼女キスマイも好きなの?)

『こんど、関ジャニのコンサートで○○いってくるー』
(え、えんせいっー!?)

彼女はKinKi Kidsも好きらしい…。

お姉ちゃんは、ジャニオタな妹ができるのを楽しみに待っているよ…。
ところで、NEWSも好きになってくれないものかしらね。

何故我はジャニオタになりしか。

ほとばしる愛を叫ぶには、ジャニーズネタでブログを立ち上げよう!

と思い立った。

その日に、コヤさんの舞台の速報が流れてきた。
天啓である。
しかも、その時私は『アートアクアリウム2015』で、金魚を眺めていたのだ。
コヤシゲの『未来シアター』で扱っていた時から気になっていた企画展。
なんだか運命を感じるではないか。
(もちろんただの偶然だ。)


さて。
何故に我はジャニオタになりしか。

それはいまを遡ること十数年前。
私がフツーの小学生だったころ。

世の中は(小学生の狭い世の中、は)、ジャニーズブームだった。
SMAPはもとより、TOKIOにV6、KinKi Kids
そしてジャニーズJr.黄金時代。

ちょっと人より本を読むのが好きなだけで、あとはフツーの少女は、あっけなくジャニーズに転がりおちた。

夜9時代、10時代のドラマは全てチェック。
ミュージックステーションは毎週リアルタイムで。
祖母の家でも『少年倶楽部』を見ていたし、『8時だJ』が始まったときはそれはもう嬉しかった。

ちなみに当時はクラスのほとんどの女子が『KinKiの剛派』だった。
もう少し上のお姉さんたちはまた違ったが、私の同級生は、そうだった。
ちなみに、私の場合は『剛いいよねー。でも、一番は(生田)斗真くん!』だった。
みんなからは『マイナー』あつかいされたが(その当時のJr.なら、タキツバか、ニノ、マツジュン、相葉くん、横山くんあたりが大活躍中だった)でもしかたない。
ジャニーズって知る前の、『天才テレビくん』『あぐり』からなんだものっ!

なので、嵐のデビュー時には『なんでとーまくんいないのっ!!』と思ったものだ。
(ああっ、石投げないでーー。自担がデビューグループに選ばれなかったJr.担って多少は同じ事を思うハズ)
でも、デビューシングル『嵐』は買った。

で、この『嵐に斗真くんがいなかった』ことと、『もっとマイナーな2次元世界にはまり出した(マンガ、アニメ、小説)時期』が重なったことが、私をジャニーズの世界から遠ざからせた。

中学からの親友が会うたびに『NEWSがね、テゴマスがね、』と言っても、話はちゃんと聞くが興味はなかった。
そんなキラキラしたセカイの人たちに、もう興味はもてない、と思っていた。

本とラジオがあれば充分だと思っていたし、たまに、ちぃーさな芝居小屋(200人とか。900人入る劇場だったら、うっわー大きいな、遠いかなーという感覚)で芝居を見るのが楽しみだった。

なーのーにー。

チャンカパーナ』の時はまだ顔の判別がつかなかった。
『ピンクどグレー』の時には親友に『二作目出たら、(それはちゃんと作家だから)読むよ』など、上から目線だった。

きっかけは、NEWSが四人でやったコンサートのDVD。
親友が、『とりあえず家にきて、一緒に見ろ(意訳)』と、梅をみた帰りにそう言った。

勢いに飲まれて、親友宅にてDVD鑑賞。
しかも、ドキュメンタリーから。

このドキュメンタリーが曲者だった。
ツアードキュメンタリーではない。
6人→4人になったNEWSの軌跡。
脱退発表、新曲、ベストアルバム、ツアー。
親友から聞いていた話が、目の前に迫る。

この当時、顔の判別がつくのは、当時ドラマをやっていたまっすー。そして、every.のコヤさんのみ。
見始めた当初は、『(着てるもの好みだし)この中なら小山くんかなー』など、のんびり構えていた私。

が、ドキュメンタリーを見終わって本編を見る頃には、親友そっちのけでTVにかぶりつき。

しかも、ドキュメンタリー見始めたときには『なーんかかっこつけてんなー』など斜めに見ていた加藤シゲアキ氏の、本編での笑顔にノックダウン!
最後のとどめは、最後の泣きシゲ、抱きつきシゲちゃん!

名残惜しくも親友宅を後にし、帰宅途中には、『ピンクとグレー』『閃光スクランブル』、NEWSとテゴマスのCDを買って帰るしまつ。

……いっきに転がりすぎである。

その後、アノ『雷雨コンサート』に居合わせて、帰宅途中に『ファンクラブはいる!』宣言してみたり、もうひとりの親友を小山担にしてみたり。
やっぱ、剛さんもキンキもいいよねー。
V兄さんもいいよね。つーか、TOKIO含め、Jフレ復活しない?
生田くん、風間くんは、いい役者になったわー。
かとぅーんのヤンチャっぷりが、やっとかわいく見えてきたわー。

など、のたまわりながら、『でも、やっぱ、シゲさん!NEWS!』な日々を綴っていきたい。